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2005年12月20日

パレ・デ・ボザールで20世紀初頭の美術展2006年2月〜


ブリュッセルのパレ・デ・ボザールで2月に美術史上重要な時代である20世紀初頭に関する2つの美術展が開催されます。

●美への憧憬、20世紀初頭のウィーン工房とストックレ邸展
2006年2月17日〜5月28日
●新印象派の巨匠テオ・ヴァン・レイセルベルク回顧展
2006年2月10日〜5月21日

写真:ウィーン工房のロゴ ©MAK


●美への憧憬、20世紀初頭のウィーン工房とストックレ邸展
2006年2月17日〜5月28日

 今日では実用品にすぎない工業製品にも何らかのデザインがほどこされているものですが、ほんの1世紀前までは、美術と装飾芸術はまったく別のものと考えられていました。20世紀初頭になってやっと絵画・彫刻・建築と工芸の統一、日常生活への美の浸透という思潮がおこりました。この思潮を背景として設立されたのがウィーン工房(ウィーン装飾芸術工房)です。パレ・デ・ボザールとウィーンにあるオーストリー応用美術・現代美術館(MAK)主催による同展ではウィーン工房の背景にある思潮とその目指したものに焦点をあて、当時の別の思潮であったバウハウスやヘンリー・ヴァン・デ・ヴェルデの作品などと対比させます。MAKおよび世界中のコレクターからの1,000点を超える出展品によって、ヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザー、フリッツ・ヴェールンドルファーといった芸術家たちが1903年工房設立時に掲げた理想を例証します。同展のハイライトはホフマンの最高傑作、ストックレ邸です。ストックレ邸はウィーンではなく、ブリュッセルに建てられました。当時のブリュッセルはオルタによるアールヌーヴォー建築が花開いており、ストックレ邸にふさわしい地盤が整えらていました。ウィーン工房展の会場は他ならぬオルタ設計によるパレ・デ・ボザール、同展開催会場としてこれ以上のところはありません。展示総合演出を手がけたのはオーストリーのアーティスト、Heimo Zoberning氏、ウィーン工房のロゴであるWを2つ重ねたデザインを用いた演出となっています。

写真:ストックレ邸 ©KIK-IRPA


 
●新印象派の巨匠テオ・ヴァン・レイセルベルク回顧展
2006年2月10日〜5月21日

テオ・ヴァン・レイセルベルク(1862-1926)はベルギー新印象派の中心となる画家ですが、彼の名声は国内にとどまりません。彼は同時代のベルギーやフランスの主たる画家や作家と交流があり、エミール・ヴァンヘーレン、エドモンド・ピカール、カミーユ・レモニエ、アンドレ・ジド、ポール・シニャク、アンリ・エドモン・クロスなど数多くの友人たちの肖像画を残しています。初期の頃、ヴァン・レイセルベルクは点描画法を用いて、繊細な輪郭と微妙な色使いで素晴らしい作品を描きました。のちになって、この画法にしばられることなく、より現実的なタッチで肖像画や風景画を描くようになりましたが、その作品はどれも息を呑むような美しさと感動に満ちています。同展ではヴァン・レイセルベルクの代表作品以外に、未公開作品、スケッチ、写真や書簡なども公開されます。溢れ出る才能に満ちた画家ヴァン・レイセルベルクと彼の生きた時代を例証する展覧会です。

写真:「子どもの肖像(エリザベート・ヴァン・レイセルベルク)」 個人所蔵

*両展とも
時間 : 10:00〜18:00(木は20:00まで)
休館 : 月曜(予約により見学可)
観覧料: 一般9ユーロ
会場 : パレ・デ・ボザールPALAIS DES BEAUX-ARTS
Rue Ravenstein 23, 1000 Brussels
TEL:(02)507.84.44
URL:http://www.bozar.be