


ブリュッセルは今も昔も芸術の都。20世紀最大の芸術運動であるシュルレアリスムにおいても、ブリュッセルはその主要な舞台となった。そのため街に残るカフェやなにげないアパルトマンが、かつてのシュルレアリストたちゆかりの場所であることも珍しくない。
大規模なルネ・マグリット生誕100周年記念回顧展が王立美術館で1998年に開催され、またかつてのマグリットの住居が美術館として開館された。近年のブリュッセルは今まで以上にシュルレアリスムを意識させる都市になっている。
以下は、美術館見学にあわせて、街に溶け込んだ意外なスポットをたずねるコースの提案。旅に「テーマ」と「発見」を加えて、ブリュッセルの限りない魅力を満喫するのはいかがだろう。
ブリュッセルの中心グランプラスから王立美術館をへて再び下町、アンスパック通りへと、画家ゆかりのカフェやレストランなどを訪ねるコース。約2時間。
(1) グラン・プラスから、王立美術館のある坂道を上がる途中に。
パレ・デ・コングレ内部に、1961年に制作されたマグリットの4枚目の壁画がある。タイトルは「神秘のバリケード」。同所にはポール・デルヴォーの壁画もある。見学は要予約。
※パレ・デ・コングレ・・・現在改装中。2009年9月20日に「SQUARE BRUSSELS」としてオープン。新たな国際会議場に生まれ変わる。
Coudenberg 3 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 513 41 30
(2) そのまま坂を登り、ロワイヤル広場へ。
高台から見下ろすブリュッセルの美しいパノラマが広がる。王立美術館の一部である近代美術館・マグリット美術館はシュルレアリスム関連の豊かなコレクションで有名。
(3) アンティーク店の多いサブロン地区を通って、カフェへ。
広場では土・日にアンティーク市が立つ。ブリュッセルで一番美しいフランボワイヤン・ゴシックのサブロン教会も見える。
(4) カフェ・ラ・フルール・アン・パピエ・ドレ La Fleur en Papier Doré
1920年代のベルギー・シュルレアリスムの雰囲気が漂う店。マグリットのほか、E.L.T.メセンス、ユーゴー・クラウス、ジャン・デュビュフェ、ピエール・アルシンスキーなどもよく訪れた。当時のオーナーはアヴァン・ギャルドのアートギャラリーも経営し、マグリットとも個人的に親しかった。静かな当時のままの店内には、シュルレアリストたちが詠んだ詩句や、当時の写真が掛けられている。
Rue des Alexiens 53-55 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 511 16 59
(5) そのまま坂を下り、2つめの角を左折。
ブリュッセル美術アカデミー Académie Royale des Beaux-Arts de Bruxelles
マグリットは1916年同校に入学。ファン・ダム、ギスベール、コンバ、そして象徴主義の画家モンタルドらに習い、2年を過ごした。画家のヴィクトル・セルヴランクスと出会ったのもここ。マグリットの履修した文学の教授陣の中には小説家ジョルジュ・エックハウトがいた。
Rue du Midi 144 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 506 10 10
(6) 目抜き通りのアンスパック通りを渡り、しばらく歩くと、
カフェ・グリニッジ Taverne Greenwich
チェス好きの集まるカフェ。夕方にはチェスボードをはさんだ愛好家たちでにぎわう。文学教授エックハウトの好みの店だったが、マグリットもたまにやって来て、チェス相手に自分の絵を紹介した。
Rue des Chartreux 7 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 511 41 67
グリニッジ周辺は現代美術のギャラリーやモダンなレストランも多い。証券取引所のメトロ駅にはデルヴォーの壁画がある。そのまま歩けば次のカフェが。
(7) カフェ・ル・シリオ Le Cirio
証券取引所の隣にあるカフェ。静かな古い店でマグリットの教授の好んだ店。マグリットも来たはず。シャンソン歌手ジャック・ブレルのお気に入りの店でもあった。
Rue de la Bourse 18 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 512 13 95
(8) モネ広場前まで歩き、右折。
明るいショッピング・アーケード、ギャルリ・サンテュベールへ。
アーケード内には、カフェ、アート・グッズ、チョコレート店、書店、ファッション関連のショップなどがある。
(9) テアトル・ロワイヤル・デ・ギャルリ Théâtre Royal des Galeries
ギャルリ・サンテュベールの中にある劇場。マグリットの最初の壁画(天井画)がある(1951年)。青空に白い雲が浮かんでいるだけのシンプルな作品。観劇以外の入場不可。
Galeries du Roi 32 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 512 04 07 月曜休
(10) 途中のギャルリ・ボティエに集まる古本屋も楽しい。
(11) レストラン・ラ・ルー・ドール La Roue d'Or
黒服の空飛ぶ紳士やシルクハットなど、マグリットを思わせる素晴らしい天井画で知られる店。「帽子屋通り」の名前にちなんだこの内装はオーナーのアイデア。料理も素晴らしく、1994年にはブリュッセル市観光局レストランガイド審査員賞を受賞。
Rue des Chapeliers 26 - 1000 Brussels
Tel: +32(0)2 514 25 54
Fax: +32(0)2 512 30 81
営業: 12h00-00h30
(1) マグリットミュージアム(マグリットの家) Musée René Magritte
ブリュッセルの北西部ジェット区にあるこの家は、マグリットが1930年から1954年にかけて住んでいた家。彼が住んだのは庭のある1階の部分。代表的な作品のほとんどはこの家のアトリエで描かれた。
Rue Essegem 135 - 1090 Jette
Tel: +32(0)2 428 26 26
(2) スカールベーク墓地 Cimetière de Schaerbeek
第16区02部にある26番目の墓にルネ・マグリットとその妻ジョルジェット・ベルジェが眠っている。すぐ近くにマルセル・マリエンの墓(第17区11部15番目)もある。
(3) ミモザ通りの家
マグリットが晩年の10年間を過ごしたコテージ風の家。1階には4部屋あり、マグリットは主に通りに面した部屋で作品を描いた。次の部屋はダイニングルーム、その次がロビーで、最後は台所だった。
Rue des Mimosas 97 - 1030 Schaerbeek
(4) サン・ジョス区役所
1922年6月、マグリットとジョルジェット・ベルジェがここで結婚した。
Avenue de l'astronomie 13 - 1210 Sint-Joost-ten-Node
各美術館の詳細はこちら
1日目
ブリュッセル終日観光。市内観光の後、王立美術館でマグリットの作品などを見学
2日目
列車でブルージュへ。ブルージュ終日観光
3日目
ブルージュからシュルレアリストの画家デルヴォーが晩年を過ごしたフュルヌの町へ列車で。こじんまりと美しいたたずまいの広場、裏手の公園には彼の胸像が立ち、近くには彼が住んでいた家がある。その後、シント・イデスバルドにあるデルヴォー美術館見学後、北海沿いに北上してオステンドからオランダ国境に隣接したクノックへ移動。カジノにあるデルヴォーの壁画見学。ブルージュと運河で結ばれたダムの町を経てブルージュへ
1~2日目
終日ブリュッセル(1~2泊)
グランプラス、王立美術館でマグリット見学、アールヌーヴォーのオルタ美術館など
2~3日目
ブリュッセル-鉄道(46km)/40分
-アントワープ中央駅到着-徒歩でアントワープ市内見学(泊)
アントワープ-鉄道(88km)/60分
-ブルージュ駅到着-徒歩で市内見学(泊)
4日目
ブルージュ-ダム及びその周辺サイクリング
5日目
ブルージュ駅-鉄道(23km)/15分
-オステンド駅-トラム/40分
-シント・イデスバルド 「デルヴォー美術館」見学、昼食
-コックサイド駅-鉄道(1km)
-フュルヌ駅-フュルヌ観光、マルクト周辺
-鉄道(66km)リヒテルヴェルド駅乗り換え
-ブルージュ駅(泊)
6日目
ブルージュ駅-鉄道(22km)/17分
-クノック駅-ズウィン自然保護公園散策、クノック散策、昼食
-クノック駅-鉄道(22km)/17分
-ブルージュ駅(泊)
7日目
ブルージュ駅-鉄道(40km)
-ゲント、シント・ピータース駅-トラムでゲント市内へ、ゲント観光
-ゲント、シント・ピータース駅-鉄道(56km)
-ブリュッセル中央駅
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